魅惑の温泉郷〜大分・九重町 湯坪温泉をたずねて 前編〜

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唐突ですが、今回記事にする「民宿 涌蓋」めちゃめちゃいいです!

何がいい? まずコスパ。これ私にとって最優先課題(笑)。

でも、それ以上にいいのが‥

食事ーっ。めっちゃめちゃにいい。たまげました。

もちろん温泉も文句なしにいいわけですよ。宿だって掃除が行き届いて、部屋も清潔でいいっ。

大分にあるんですよ‥

前回の記事「魅惑の大分〜山奥の温泉郷〜」からの続きになります。

さすがです。温・泉・県!

温泉宿っていいなぁとあちこちネットで追いかけまわしていたら、九州であればおのずと大分に辿り着くわけです。

まぁーあることあること温泉宿が。ホテル、旅館、民宿、貸し間なんてのもある。しかも、リーズナブルな宿もちらほらですけどまだまだある。頑張って営業されているんですねー。

Googleマップを穴が開くほど見ました。

谷あいの集落から湯けむりが立ちのぼる大分の山あいの風景

ここで少しだけ脇道に逸れます。大分の温泉がいかにすごいか、AIに聞いた話をさせて下さい。

大分県は名実ともに日本一の温泉県。大分県の公表データによると、源泉総数5,094ヶ所、湧出量は毎分293,610リットル。どちらも全国No.1(令和7年3月末時点)。全国の源泉のおよそ18%が大分に集中していて、2位の鹿児島県が2,735ヶ所ですから、ぶっちぎりの1位ということになります。

むっちゃくちゃ温泉湧いとります。

しかも大分の源泉は4分の3以上が42度を超える高温泉。沸かさずそのまま源泉かけ流しで出せるので、「加温なし・加水なし」の本物の湯に、ふつうの民宿でも当たり前のように入れてしまう。これが大分のすごさだと。

そして、ここから今回の記事につながる話なんですが。

大分の温泉というと、1にも2にもまず別府。あとはまぁ由布院でしょうか。確かにこの2つは別格で、別府市だけで源泉数2,831ヶ所——源泉数全国2位の鹿児島”県”全体を上回る多さです。

でも、大分の本当の実力はここから先にある。市町村別の湧出量ランキング、1位は当然ながら別府市(毎分101,856リットル)。その次、2位に入っているのが、今回向かう『民宿 涌蓋』のある九重町(毎分85,736リットル)なんです。

別府に迫る湯量が、深い山あいの町から湧き出している。

要は、別府と由布院で満足して帰るのは、正直もったいないというわけです。

1泊2食10,500円、見つけてしまった

ここで話はGoogleマップに戻るわけです。

夜のテーブルで地図アプリを見ながら温泉宿を探す

福岡の原鶴温泉や佐賀の嬉野温泉、大分は別府温泉とひとしきり周り、なんか他に手軽な温泉宿がないものかと旅行サイトやGoogleマップでちまちまと探すわけ。というか、探すことが楽しくもなってくるわけですよ。

そしたら、大分から熊本の山あいに、宿が集まる小集落がちょこ、ちょこ、ちょことあるんです。なにこれ? なんとなく漂う秘湯感やひなびた感。ワクワクするわけですよ。

しかも、全体的にお値段控えめ、点数もこれが悪くないんですよね。

これは気になる、行かねばとなるわけ。できれば評価高めのとこがやはり安心。

そこでヒットしたのが『民宿 涌蓋』なんです。

なんせGoogle 4.6、楽天トラベル 4.88の超高評価。そして、1泊2食が驚異の10,500円ですからね‥ど肝を抜きます。行くしかありませんよ。

山奥に現れた湯坪の民宿村

行きましたよ。

高速苦手なんで下道(したみち)で。

早春の山あいをくねくねと下る細い峠道

渋滞を超え、川越え、途中の気になる飲食店なんかを越えたり寄ったり。大分に入りましたよ、山越え、谷越え、上って、下って、クネクネ道越え、細っそい道越えて。辿り着きましたよ。山奥の奥の奥‥と言ったら失礼ですね💦

ちなみに所要時間は、あちこちの道の駅だったりスーパーに寄りながら、トイレ行ったり昼メシ食べたりといった具合なので、朝出発して何となく昼過ぎに着いたって感じなんです。Googleマップのルート検索では、福岡市からだいたい3時間ちょいってとこでした。

ひっそりとした、田舎の集落が現れるんですね。温泉郷らしからぬ風景なんです。一見、農家さん達が集まる小さな村のような風景なんですが、一軒一軒見るとあちらこちらに木で作られた温泉宿の立て看板があるんですね。

木の案内看板が立つ湯坪温泉の民宿村の坂道

よく見るような温泉郷ではないですね。1つ2つ大きめの温泉ホテルがドンとあって、その周りに温泉宿があり、小さめの何でも屋の商店やお土産屋、スナックなんかがあるような‥。そういう景色ではない。

お店もなく小〜さな集落。どこの温泉宿も大きめの2階建ての民家のような出で立ち。まさにどこも旅館やホテルではない。”民宿”と言っていいでしょう。

それもそのはず、最後にもう1つだけAIの講釈を借ります。

この湯坪温泉、大分は九重町の標高800mを超える飯田高原(はんだこうげん)にあります。古くから自然に湯が湧いていた土地に、昭和50年代、地元の農家が民宿を始めたのが温泉地としてのスタート。現在は約20軒の民宿が集まって「湯坪民宿村」と呼ばれています。

だから、いわゆる土産物屋が並ぶ華やかな温泉街ではありません。「温泉場らしい雰囲気は乏しい」と評されることもあるほど、素朴な佇まい。でもその代わり、採れたての新鮮な野菜や山菜がたっぷり出てきて、しかも宿泊料金が安い。山の幸と露天風呂で、昔ながらの素朴な温泉情緒を味わえる——それが湯坪温泉の魅力だそうです。

どうです、集落の見た目についてはAIの説明と私の言ってること、さほど違いはないでしょ。

到着‥まだ温泉も食事も始まらない

すぐに目に入った『涌蓋』の矢印案内に従い、狭めの上り坂を進むと見えてまいりました。まさに先ほどから記しているように、大きめの2階建ての民家。

玄関口に宿の暖簾が掛かっているので、あぁ〜ここは民家じゃない、宿なんだなと認識できました。

駐車場は3台埋まっており、4台目の我々はその暖簾の掛かった玄関の前に停めました(そこで良かったみたいです)。

ガラガラ戸を開けるとシーンとしたやや薄暗めの玄関。田舎の大きくてきれいな家あるじゃないですか、玄関にでかい木のオブジェがあるような‥そんなイメージの玄関(でかい木のオブジェは置いてないですけど 笑)。

そして、声をかけると奥の方からまさに農家の跡取り息子のようなややいかつめの男性の主人が出迎え。愛想良いわけではないですけど、優しい感じを醸し出しながら淡々とお風呂の説明やお部屋を案内するわけ。

付かず離れず良いんですよね〜。

案内された2階の部屋は6畳。決して狭い部屋ではありません。冷蔵庫なし、トイレは共用ですけど、リフォームか増改築したか、新しくてきれいな和室です。

というか全体的に掃除が行き届いており、清潔感しかありません。窓からは小高い山が”でーん”と広がって爽快です。

さっそくお風呂と言いたいところですが、ドライブで疲れた身体です。

まずは畳の上にゴロンでしょう。宿ならではの座布団を2つ折りにして枕代わり、体を思いっきり伸ばします。

ん〜まだまだ夕食までは時間がある。せっかく温泉宿に来たんだから、少しでもお風呂に入らなければ‥でも今は面倒くさい‥。

そんなことを考えるうちに、他の宿泊客が続々と先に入られる。あっという間に時間が経ち、夕食の時間が近づいて風呂どころではなくなる‥。

石垣の上に建つ古い木造の露天風呂の湯屋

そんな葛藤を覚えつつ、”えいくそっ”と重い腰を上げるのでした。

さて、この『民宿 涌蓋』、1にも2にもメシです。そして、フロっ!

次回、後編。「心から来て良かったの食事」の話をさせて下さい。

※温泉の数値データは大分県ホームページ「温泉データ」(令和7年3月末時点)より

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