マルタイ棒ラーメンの話、続けさせて下さい。
(→前編はこちら「ふくおかのインスタントラーメン〜まいソウルフード「マルタイ棒ラーメン」〜前編」)
遠い日の一杯
いきなりですが、私の思い出話から始めさせて下さい。実話ですが、もう夢の中のような思い出です。
高校時代、野球部に在籍していました。部員の友人宅に、数名で合宿みたいな感じで泊まりにいきました。友人のおじさん(友人の父のこと)が、少年野球の監督をしてたのかなぁ。その少年たちと一緒に練習をさせてもらい汗を流し、練習を終えてみんなで友人宅に戻りました。
そして、練習終わりで腹ペコな我々に、ラーメンを一杯ずつ作ってくれたんです。「一杯だけなっ」「おかわりないよ」って。
小さめのラーメンどんぶりになみなみと盛られたそのラーメンは、ネギと既製品のチャーシューの薄切りがのっていました。友人のおじさんだかおばさんだかのお手製のラーメンを、少年達や我々に次から次へと振る舞ってくれたんです。

それが、マルタイの棒ラーメンとの初めての出会いだったんでしょうか。インスタント麺とはまたひと味違い、ラーメン屋に近い生麺感覚。醤油ラーメンというのもまたあまり食べることがないので、新鮮だったんでしょう。それがうまかったことといったらなかった‥。お腹空いてたし、みんなでワイワイ食べるのも楽しくて、環境も良かったんでしょう。
しかし、あの日のマルタイ棒ラーメンは、間違いなく私の舌をわしづかみにした、記憶に残るインスタ麺でした。
それからというもの、マルタイ棒ラーメンのとりこですよ。私のレパートリーに追加され、それはそれは頂きましたよ。まぁ他のインスタントラーメンもたくさん食べましたけど。
前編であれこれ語った「麺がいい」「醤油がいい」という話も、元をたどればあの一杯から始まってるわけです。
マルちゃんのマルタイ⁉︎〜憧れのワンタンメン〜
前編で「マルタイに限っては、もやしや野菜炒めをのっけるのはあまりすすめたくない、あくまでシンプルに」と書きました。その舌の根も乾かぬうちにナンですが、そんな私が唯一やるアレンジがあります。それも二つ‥
みなさん、ワンタン、嫌いじゃないはずです‥よね。
ラーメン屋ではもちろんラーメンを食べます。けれどメニューにワンタンメンがあったらちょっと気になるでしょ。憧れないですか? 注文まではしない?
ちょっと値段がお高いですよね、ワンタンがあんまりだったら悲しいし、ほぼほぼ私は注文しません。
ただ、繰り返しですが”憧れ”があるんですね(笑)。
そこで話はマルタイ棒ラーメンになるわけですよ。
「マルちゃん ワンタン」って袋入りの即席ワンタンがあるのご存知でしょうか、それを棒ラーメンに入れてワンタンメンにするわけです。

これめちゃめちゃ合います、おいしい、ただただ立派なワンタンメンの出来上がりとなるわけです。
ただ、そう簡単にはいきません、コツがあります。
ただ一緒に入れて茹でて、とはいかないいかない。この「マルちゃん ワンタン」、ワンタンの量が多いんです。ラーメンと一緒に入れたら膨らむこと膨らむこと。確実にラーメンの邪魔をしますし、ワンタンもぐずぐずになるでしょう。
【棒ラーメンでワンタンメンを作るコツ】
①ワンタンは4個か5個くらい。これがお互いの邪魔をせず、おいしくいただける量。
②麺を茹でる前のお湯で、ワンタンを先に茹でておく。
③出来上がったラーメンに、そのワンタンをのせる。
④ネギはマストで。
ちなみにエースコックの袋麺に「ワンタンメン」ってあるでしょ。あれはあれでおいしいんですが、こちらのマルタイ+マルちゃんの方がスペシャル、格が違います。
まあその分、手間がかかりますので当然ですが。
冷やし中華なマルタイ
もう一つが「冷やし中華」なんです。
説明はワンタンメンとほぼほぼ同じという、やはり”憧れ”なんですよ(笑)。
ある日(もう結婚後だから、そんなに昔のことではないのですが)、棒ラーメンのパッケージの裏側をしげしげと見ていると、通常の調理法の下に冷やし中華の調理法も載っていたわけです。何コレと思って。冷やし中華には例の”憧れ”があるわけですから、作るしかないわけです。

ただし、冷やし中華は一筋縄ではいきません。いくつもの乗り越えるべきハードルがあります。
①スープの調合。マルタイのパッケージ裏どおりに調合、しっかり冷やしたスープを準備したいので面倒です。
②野菜を刻む。できればキュウリ、トマト。キュウリの千切りは面倒です。
③錦糸玉子。卵を溶いて、薄く焼いて、刻む。これはめっちゃ面倒。
④ハムを刻む。冷蔵庫にないこともよくあり面倒です。
⑤麺を茹でたら冷水で締める。これをしないと麺がおいしくない。氷水の準備といい面倒です。
どうですか、かなりハードル高しでしょ。
ただ、めっちゃうまい。タレ(スープ)がうまいし麺と合う。冷水で締められた麺そのものがおいしい、タレといい麺の歯応えといい文句なしにうまいんですよ。
この2つは今でもたまーに作ります。本当にたまぁ〜に(笑)ですが、作った日にはこれがいまだに妻にも評判、かなり良いんですよね。
話は”マルタイ”にとどまらず
ここまでマルタイの話ばかりしてきましたが、最後に少しだけ寄り道させて下さい。インスタントラーメンにまつわる思い出は、考え出したら尽きないもんなんですね。
カップ焼きそばの「UFO」なんか、若い頃は本当にお世話になりました。
夜更かししてどうにもこうにも空腹で、ついつい食べてしまう。食べたら満腹になってしまい眠りにつく、この悪循環。そして背徳感は記憶に燦然と残っています。
まだあります。
長距離フェリーでの話。もちろん私は雑魚寝の最安客室、誰かが「UFO」を食べ出すんですよ(笑)。客室内にソースの匂いが充満することといったら。うまそうな匂いは空腹を加速させ、すする音は耳障り、腹が立って居ても立っても居られなかった記憶があります。

ちなみに福岡はカップ焼きそばと言ったら「UFO」なんですね、「ペヤング」ではないんですよね。
日清の「スパ王」が出た時(1995年)も印象的でした。
カップに生タイプの麺とレトルトパックのミートソースが入っているんですよ。熱湯を入れ、麺をほぐし湯切りすると、なかなかシコシコつるんとした麺、それなりにおいしいミートソースが短時間で食べられる。
それまで食べたことのなかった”たらこ”スパゲッティも、この「スパ王」でおぼえたものです、おいしかったぁ〜。
同じように、うどんの「ごんぶと」も麺がおいしかったなぁ、スープはイマイチでしたけど(笑)。「どん兵衛」なんて今でもコンスタントに食べているから、日常的すぎてあまり思い出はないのかもしれない。
それでもインスタント麺はマルタイで決まり
以上、長々と書いてきましたが、他のインスタ麺もラーメン屋さんも大好きです。けど、このマルタイ棒ラーメンこそ、私の集大成のラーメンといえるかもしれません。

あの日、一杯のラーメンを振る舞ってくれた友人のおじさんかおばさん。今さらですけど、ごちそうさまでした。
まだまだ書き加えたいインスタ麺は尽きませんが、また今度の機会ですね。
追伸)しかし、もう「UFO」は食べなくなりました。嫌いじゃないんですけど、年齢的にしんどくなったというか‥胃が消化に追いつけないというか‥。あの夜更かしの悪循環も背徳感も、もう遠い昔の話です。
さて、皆さんは棒ラーメン、どうやって食べてますか?思い出のインスタントラーメンないですか?

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