ふくおかのパン〜チーズデンマークに思う、おじさんと惣菜パンの葛藤〜

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ふくおかのパンの話、させて下さい。

リョーユーパンを代表する惣菜パン

前回の「ふくおかのパン」の記事で、福岡のパンメーカーであるリョーユーパンと、その中でも特に思い入れのある”マンハッタン”について書かせてもらったんですね(→前回の記事はこちら「続ふくおかのパン〜リョーユーパン、進化のマンハッタン〜」)。

ただこの”マンハッタン”、もちろん菓子パンなんですよ。

ならば、惣菜パンでも同様にリョーユーパンの代表商品というか、”マンハッタン”的なパンはないのか?‥といえば、もちろんあります。

というか、記事のタイトルでもう先出し済みなんですけど‥チーズデンマーク‥

その前に少し、惣菜パンについての話、させて下さい。

惣菜パン、なに食べてました?

みなさんは惣菜パンを食べてますか。

街のパン屋さんなんかで食べる惣菜パンって、どういったものがあります?

カレーパンはそれぞれの店舗で特徴を出していることが多いですよね。

あと、ハムチーズマヨ系のパンあるじゃないですか、わかります? 白身フライとタルタルを、縦に切り込みを入れたコッペパンにはさんだものとか、マヨとコーンがのっているやつとか‥

ここ最近あんまりパン屋に行かなくなっちゃって、行ったとしても菓子パンしか買わなくなっちゃって、さほど思いつかない。

20年くらい前に住んでいた地域にローカルチェーンで人気のパン屋さんがありました。

そこに玉ねぎとベーコンが練り込まれた角パンや、フレッシュなコーンが山のように中に詰められた丸パンがあって。

おいしくて、当時はさほど値段も高くなくて。

はまりましたねぇ、よく買ったなぁ〜。

そして今。

ここ福岡にも、明太フランスなんか地域の名産を使ったパンがあったりして、すごいアイデアや工夫がされていますね。

なんかもうパンの進化に追いつけないですよね。

進化しつくしたというか、出尽くしたなという感じすらしますよね。

キングオブ惣菜パン ”まるごとソーセージ”

まあ、私の世代で惣菜パンの筆頭といえば、やっぱりヤマザキパンの”まるごとソーセージ”なんですよね。

若い頃よく食べましたよねぇ〜。

スーパーで手に取ったヤマザキのまるごとソーセージ

コンビニでバイトしてたことがあるんですけど、よく売れてましたよ。

たまにガテン系のおじさんが朝飯に買うんですけど「ちょっと温めて〜」って言うんですよ。

そんで、レンジに少しだけかけるんですけど、ふかふかでちょいフニャになって、食べたことないけどおいしいのかなぁと思ってました。

やっぱり”まるごとソーセージ”は温めたり焼いたりせず、何もアレンジしないのが一番うまいでしょう。

あのメインのソーセージ、粗挽きの歯応えと塩味の効いた肉そのものの旨さ。

そんでパン自体が大事なんですよね。

大きめのコッペ、少し甘めのコッペ、表面に程よいマヨがのっているコッペ、そこにソーセージを受け止めるコッペ。

いっぱいいーっぱい食べましたので、すごい記憶に残っています(笑)。

ただしです。2〜3年くらい前に超久しぶりに”まるごとソーセージ”を買って食べてみたんですよ。

しょっぱっ‥おいしいはずのソーセージがしょっぱいんですね。

なんと、私の味覚がちょっと変わってしまったという。

まるごとソーセージは若者の味になってしまったんですよ。

まさかの、おじさんになってしまった私にはしんどくなっていたんですよね。

悲しいというか、それでいいというか‥

ん〜、年をとると味覚が変わるって言いますよね。

子供の頃に苦手だったものが食べられるようになったり、むしろ大好きになったりしますよね(魚とか野菜とか)。

なんとなんと、逆に若い頃大好きだったものが苦手になることがあるんですね〜。脂っこいものやとても辛いもの、なかなか塩味が効いているもの。

年とっちゃって消化器が受け入れられなくなっちゃってる。

‥そういう事も抱えつつ、おじさんは惣菜パンと向き合います。

もう一つ、コロッケと焼きそばのアレ

もう一つ記憶に残る惣菜パンがあるんですよ。

コロッケパンなんですけど、コッペパンの切り込みの半分にコロッケ、もう半分にナポリタンか焼きそばがはさまれているやつ。

今もあるのかな。

とにかく、若い頃の一時期にこれもよく食べてました。

ヤマザキだったんでしょうか、よく憶えていない。

ラップに直に包まれたヤツですよ。

コンビニで買っていたのかスーパーで買っていたのかも忘れましたねぇ。とにかくおいしかった。

コロッケパン大好き、焼きそばパン大好き、ナポリタンパン大好き。

これらが合わさっているんですから、1つのパンで2種類の大好きパンが味わえるお得感。トースターでよく焼いて食べてました、焼くと尚おいしいんですよ。

ただし、目を離すとすぐ焦げるんですよね、ガックリですよ。

シンプルなポテトコロッケと、ほぼほぼ具のない焼きそばもしくはナポリタン。

この麺もポイントで、パンに合うソース味もしくはケチャップ味、ブツブツと心地よい歯応え。パンとの抜群の相性ですよね。

これも最近ではとんと食べていませんよね。

若者の味になっちゃったんでしょうか、だってここ十数年欲した記憶がないんですから。

そして、チーズデンマーク

そして、今回のテーマの「チーズデンマーク」になるんですよね。

知ってますか? 見たことありますか? リョーユーパンの。

もちろん、リョーユーパン圏内にお住まいの方々なら誰でも知ってるはず。

しかも、まだ小さい時分の頃から食べてるはずです。

このチーズデンマークも昔から、スーパーのどこのパン売り場にもありました。

やや長めの長方形のデニッシュ生地に、チーズ(のようなもの)がのっていて、とてもおいしそうなフォルムなんですよね。

リョーユーパンのチーズデンマークのパッケージ

ただ食べてみると、このチーズ、どーもチーズというよりはマヨネーズっぽい味がするんですよ。

デンマークって何よ、あの国のデンマーク?

もちろんAIちゃんに調べてもらいました。

やられた。

この「デンマーク」って、ちょっとユーモアチックにネーミングされたわけではなかった‥。国のデンマークでした。

デニッシュ生地の「デニッシュ」って、英語で書くと”Danish”、そのまんま「デンマークの」という意味なんですって。

だからデンマーク風の生地だからデニッシュ、そこにチーズ(風味のなにか)がのっているからチーズデンマーク。

ん〜‥知らなかった、しっかり意味のある名前でした。

ただこれが、もし「チーズデニッシュ」とかふっつ〜なネーミングであれば、私の目に留まっていないだろうし、この記事も書いてないでしょうね。

だって、派手なパンというわけでもなさそうだし、さほど引っかかる部分もないっちゃない。

もちろんおいしいんですよ。ただ、とりわけ抜きん出るほどではないと思うんですよ(笑)。

「デンマーク」という一見よくわからない、けれど歯切れの良い「チーズデンマーク」というネーミングだからこそ私の記憶に残っていて、それとともにその味も40年近くのあいだ記憶に残り続けているんですよね。

ネーミングって、改めて大事なんですねぇ。

チーズだかなんだか問題

そして、そのデニッシュ生地にのせられているのはチーズだかなんだか問題。

よく見るとパッケージに書いてあるわけ。

「チーズ風味マヨネーズタイプソース」と‥知らなかった。

袋を開けたチーズデンマーク

マヨネーズっぽいと思っていたのは間違いありませんでした。

だって、パンの封を開けるとチーズのあの風味がぷっふ〜んとするかと思いきや、惣菜パンやサンドイッチなんかにありがちなマヨ風味が漂うんですよね。

まぁ、そもそも公式が「マヨネーズタイプ」と言っているわけで、特に隠してもいないし、結果的に味も良く売れてもいるんだし、文句のつけようはありません。

デニッシュ生地特有の甘さに、あのチーズ的なマヨの塩気と酸味が合わさる相乗効果のおいしさこそ、チーズデンマークなんでしょうね。

昭和・平成・令和、ずっとそこにあった

チーズデンマークの発売は1987年(昭和62年)。前回書いた”マンハッタン”の13年後輩。意外と新しいんですね。

それでも昭和末期に生まれて、平成を通って、令和の今もスーパーのパン売り場に普通に並んでいるんです。

多くのパンメーカーから、あらゆる菓子パンや惣菜パンが生まれては消え、消えては生まれていった中で生き残ったという。

チーズデンマークはずっとそこにあったんです。

これって、なかなかすごいことじゃないですか。

パッケージのRYOYUキャラクター

福岡で生まれ育つと、チーズデンマークやマンハッタンをはじめ、リョーユーパンはもう空気なんですね。

スーパーに行けばある。

コンビニにある。

存在を疑ったことすらない。

それが県外に出た瞬間、忽然と消える。

「リョーユーパンは?」って言っても通じない。

ちょっと嬉しいローカル感。そして、帰省などで戻った時に会える安心感といったらないんですよねぇー。

おじさんの舌は今も勝てるのか

この”チーズデンマーク”、トースターで軽く温め直すと、デニッシュ生地がサクサクに戻って、チーズの香ばしさも立ってきます。

贅沢に追いチーズや追いハムするも良し、健康に気遣って千キャベや玉スラをのせるのもいいじゃないですか。

でもでも

やっぱり何もしないで封を開けてそのままパクリが一番おいしい、”まるごとソーセージ”と同じなんですね(笑)。

チーズ風味マヨネーズタイプソースがのったチーズデンマーク本体

デニッシュ生地の独特の食感とバターの香ばしい風味、漂うマヨネーズのサラダ感と、ほのかに香るチーズ感。

この生地とソースの相性が、ありそうでない、クセになるおいしさになっていると思います。

そして、前半でまるごとソーセージが若者の味になってしまった話を書きましたけど。チーズデンマークはどうなのか。

おじさんになった私の舌で、今も食べられるのかというと‥。

‥まぁ食べられます、もちろんおいしい。

ただ、もぉデニッシュすらおじさんにはちょっと重いという情けなさです。

こんな記事を書いてなんですけど‥

ごくごくたまぁ〜についつい恋しくなって買う。

しかも、1つの”チーズデンマーク”を奥さんと分け分けして食べてる‥。

年を重ねると、食べられるものの幅は確かに広がる。

けれど、食べられなくはないけど、消化機能の衰えや健康に配慮して量を控えざるを得ないものも増えてきます。

そんなことを”チーズデンマーク”を通じて、今回考えてみた話です。

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