認知症の兆しをみせる母 Ⅰ

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母の気力はどこへ

ここ3〜4年と母への心配が加速度的に増している。

そう、認知症の入り口をくぐってしまったのではないかと‥

あくまで現時点では疑惑の話、させてください。

コタツに入りテレビを見る高齢女性実際はもっと背もたれが倒れて情けない‥

最近の母親とくれば、実家に行って話をすると、まぁ同じ話を繰り返すこと繰り返すこと………ずーっとリビングの座椅子に座り込んで動かないこと動かないこと………そしてじーっとみることもなしにテレビを見ること見ること………。

もちろん、何とか外へ引っ張り出そうと買い物や外食に誘うが「お母さん、今日はしんどいけん行かん」とのこと。無理強いはしない、あとが怖い(笑)。
行くときもある、うれしいのだが以前ほど身なりを気にすることがなくなり、着衣がかなり雑っ!化粧も皆無っ!といった有様。
もぉ旅行なんか絶対無理。

一家の大きな悩みの種‥いや、今の時点ではまだまだ悩みのうちに入らないくらいに後々大きな大きな種になるのかもしれない。


戸惑う父、悩む父

車を運転しながら笑顔を見せる高齢女性実際は身体が下へズレてだらしない‥

始まりは、私たち夫婦がこちらへUターン移住してまもない頃、7年くらい前だろうか。車で父と移動中、父が深刻に話し出すのだ。
内容は、昨夜夕飯を食べていたところ母が急に激怒し父の頭にペットボトルを投げたと。
確かに父の食事は長い。
しかも、テレビを見つつだらだらと長めの晩酌をした後、ようやく夕飯を食べるといった感じ。そういえば若い頃から母は父の食事が長くて片付かない!とよく言っていたものだ。
なかなか片付かない母がイライラして、遂に堪忍袋の尾が切れての大爆発したのは理解できる。
ただ、そういったペットボトルを投げるような、物を父に投げつけるようなことなど絶対にない母なので私も妻も顔を見合わせ「うそやろー」と、その話はなかなか驚きではあった。
その時の父は呆気にとられるやら、怖かったのかも‥しれない。
その場は父が怒り返すことなく、冷静にこういうことは止めるよう、父だって逆上し暴力沙汰になることもありえるのだから止めるよう‥‥その場は諫めたとのことだ。
父がこのように私たちに向かって話すということは、よっぽど父もショックだったし不安だったにちがいない、父には務めて明るく慰めたり庇ったり励まし、今後のことを一緒に考えた。
まずは、私が隔週毎ではあるが実家へふたりの様子を見に行き、一緒に昼飯を食べたり両親の近況を聞いたりするようにしてみた。

それからも、たまーにであるが母の変な行動はみられる。
それは私の方ではなく、妻の方に母から連絡があるのだ。
内容は、やれ私が実家に来たとき睦んでいただの、私が母の噂をしているだの、私の顔は2度とみたくない来ないでくれ等々、突発的におかしな電話がたまーにある。
それで実家に帰ると、そのことには触れることなく、いつも通りに話したり、コーヒーを淹れてくれたりするのだ。
ちょっと怖い、不気味やけど‥。
でも、その程度で現在進行中だからいいか。

家族で母に向き合う

和室のリビングでコタツに入る高齢女性まだ運転できる余力あり、いつまで‥

そんな状況なもんで、我が家ではとりあえず母にこれまで通り寄り添い、母の様子を見ていこうというスタンスでやる。何か急いで白黒つけることはかえって事を荒立てる。今の両親と向き合い、しっかり耳を傾けるということが大切なのではないか、まぁそれくらいが私のできる精一杯ではある。

それにしても、親が老いていく姿を目の当たりにするとやはり寂しい。あんなにシャキシャキだった母が、座椅子からなかなか腰を上げなくなった。あんなにおいしい料理を作ってくれた母が‥、忙しくてテレビなんか見てもなかった母が‥‥。なかなか受け入れることが難しいんだなと思う。

でも、深刻に受け止めても状況が好転するわけでもない。両親と私の3人で食事をしたりテレビを見ながらあーでもないこーでもないと話し、帰る際は父は寝転んで「じゃーね」と、母は玄関まで見送ってくれる光景に思う。こうして実家に来られること、一緒に笑って話せること――それが今できる一番の親孝行なのかもしれない、と。

ブログって、こんな事も考えて、記録みたいに書くことができるのか。

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